田中療術院には「どこに行っても良くならない」という方が多く来院されますが、その中でも特に慢性腰痛の症状で来られる方が多いです。
私自身がこの道に進むキッカケになったのも腰痛であり、そのため腰痛改善についてはかなり研究しており、地域でも最多の実績(喜びの声)を頂いています。
ちなみに初回は症状について色々とカウンセリングするのですが、その中の一つとして
「どんな時に痛みが強いですか?」
と、質問します。
そしてその時に多い答えが、
「朝起きた時が一番痛いです(動きだすと徐々に良くなります)」
といった内容なのですが、実はこれだけでもある程度症状の原因が分かります。
朝起きた時に症状が強い場合は、どのような原因があるのでしょうか。
高額なマットレスやベッド、枕を買う前に、まずはこの記事をご覧ください。
回復のメカニズム
朝起きた時に痛みがある場合の原因について説明する前に、まずは回復のメカニズムを簡単にご説明します。
人は本来、寝ている時に体の修復・回復を促すホルモンが多く分泌され、体内の代謝活動が促進されます。
そして脳も休まり、自律神経バランスも整うことでストレス耐性も強まります。
つまり、睡眠時が最も「自然治癒力」が働くときなんですね。
この自然治癒力の働きにより病気や怪我が自然と治っていくのであり、病院の医師や私達施術家はそれのサポート役でしかありません。
そして、いかにこの治癒力を高めるかで病気の予防ができたり、痛みの回復速度が変わってきます。
人間、生きていれば体のどこかに負担がかかり、痛みやコリがでるのはある意味自然な現象です。
しかし問題はそのあとで、その症状が数日以内に回復するかどうかです。
本来の自然治癒力が発揮されている状態であれば、少しくらいの痛みやコリは寝たら数日以内に治るのが正常なのです。
子供の体がまさにそれの典型です。
子供はよく「〇〇が痛い」といいますが、寝たらケロッと症状が治っていることが多いですよね。
あなたも子供の頃はそうではありませんでしたか?
しかしこれが大人になるにつれ、様々な原因からこの「治癒力」が十分に働かなってしまうことで症状が蓄積され、そして慢性症状や病気として表れてくるのです。
寝起きの腰痛、肩こりの原因
ここまでは回復のメカニズムを説明してきました。
簡単にいうと、自然治癒力は睡眠時に最も効果を発揮して、これにより体が回復してくるということでしたね。
つまり、通常であれば痛みやコリというのは寝起きが最も軽減されていなければいけません。
それが逆に寝起きが最も痛いというのは「治癒力が発揮されにくい体の状態」であり、それは「血流が悪くなってしまっている」ということです。
(人間の体は血流が悪くなると筋肉への酸素供給が減り、痛みやコリが起こります)
睡眠時や同じ姿勢の時に血流が悪くなる原因の一つとしては、「自律神経系バランスの崩れ」が考えられます。
(寝起きの痛みの場合は「寝返りが少ない」ことも原因としてあるかもしれませんが、その寝返りが少ない原因も自律神経バランスの崩れから来る可能性があります)
自律神経バランスが崩れる原因は一つだけではないので一概にはいえませんが、体への長期的なストレスや精神的ストレスで自律神経バランスが崩れている可能性があります。
もちろんこうした場合は、枕やベッド、マットレス、椅子などを変えても症状は改善されません。
自律神経バランスの調整は、簡単な調整なら自分でもできます。
以前ブログでも書いたので、まずはご自身でできることを試してみてください。
それでも症状が改善しない場合は・・
ギックリ腰を含めて一時的な腰痛なら通常は数日以内に自然治癒しますが、それでも症状が改善しない場合は「筋肉、自律神経、生活習慣など」の全体的な調整が必要です。
つらい腰痛やヘルニア、慢性肩こりでお困りの方は一度ご相談ください。
慢性化する前の腰痛や肩こりは、本当にちょっとしたキッカケですぐに改善されるケースが多いですよ。